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みんなの”居場所”としての向学館を作りたい

2016.7.28

こんにちは。
4月から実践型教育インターン生として、女川向学館で働いている清水葉月です。
今回は、私が向学館で担っていることや、なぜインターンをしているのかに加え、現在どのような思いを持って活動に参加しているかについてお伝えします。
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私は普段、向学館に通ってくる小中高生と関りながら、中学生を中心に授業で英語などを教えています。何が生徒たちのやる気を引き出す種となるのか、どうやったら自分に自信を持ってもらえる楽しい授業になるのか。試行錯誤しながらの日々を送っています。
また、向学館の運営や、勉強以外でも生徒に足を運んでもらうための企画づくりなどにも、チャレンジさせてもらっています。

私の出身は福島県浪江町です。高校2年生の頃に震災があり、高校3年生の一年間を避難先の関東の高校で過ごした経験があります。

その後、大学に進学し、教育実習に参加した時に、震災時の経験も交えながらエネルギー問題の授業をしたことがありました。その際、さまざまなことを伝えることができる授業の面白さに触れると同時に、変わりつつある教育現場を目の当たりにし、これからの教育に大きな可能性を感じるようになりました。

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(写真は昨年夏に自分のふるさと浪江町で撮った写真)

被災と教育実習という二つの体験は、私に一つの気づきをもたらしました。震災の悲しみや苦しみに共感し、そこから多くの人が地域の課題、ひいては日本の課題をとらえて向き合っていくことは、これからの教育を考える上で大切な視点ではないか。実践の場で知見を積んでいきたいと考え、向学館でインターンをすることを選びました。

生徒たちと関わっていると、まだまだ震災の影響が彼らの生活の中にあると感じることがあります。

授業中に落ち着きがない生徒が多いことや、家庭の中でも勉強をする環境が整っていないこと、落ち着ける場所がないこと。

生徒たちが直面している現実を垣間見るたびに、安心できる「居場所」を作るということの大切さを痛感しています。ここで言う「居場所」とは、決して物理的な場所だけを指しているのではありません。生徒としっかりとした人間関係を築き、根源的なところで共感し、寄り添う存在となるような「居場所」を目指していきたいと思っています。
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向学館を真に子どもたちがのびのびと安心して過ごす「居場所」としていくためにも、私自身が私自身がこの向学館を居場所だと定め、生徒に寄り添った関わりを深めていくつもりです。

生徒たちと共に成長しながら、彼らをサポートしていける存在になっていきたいと思っていますので、これからも応援をよろしくお願いいたします!