コラボ・スクールとは被災地の教育課題

コラボ・スクールのある宮城県女川町・岩手県大槌町は、 東日本大震災による津波で大きな被害を受けた町です。 震災による爪あとは、子どもたちの学習環境に今も大きく残っています。


住居倒壊率82.6%、被災地でも最も激しい被害

宮城県女川(おながわ)町は、住居倒壊率は82.6%と被災地で最も高い被害を受けました。町立第二小学校の児童の9割、第一小では4割が津波で自宅を消失しました。同じく岩手県大槌(おおつち)町も、全人口15,994人のうち死者・行方不明者は合わせて1,284人。住居倒壊率は64.6%と被災地で3番目に高く、町庁舎も津波で崩壊しました。


仮設住宅で暮らす子どもたちには、放課後に勉強できる場所が不足

物資が行き届き、家を流されたご家庭の多くが仮設住宅で暮らす今でも、教育環境は十分には回復していません。狭い仮設住宅の隅、1mの隙間で机に向かう生徒や、家族が見ているテレビの音で勉強に集中できない生徒もいます。女川町では、震災前には10以上あった学習塾も、多くは再開していません。放課後に安心して勉強する場所がないことが、子どもたちにとって大きな課題です。


震災で傷ついた子どもたちには、精神的なストレスも

大きな災害の後には、精神的に傷ついた子どもやメンタル・ケアが必要な子どもが生まれてきます。コラボ・スクールでも、生徒の落ち着きがなくなったり体調不良や問題行動が続出したことがありました。阪神・淡路大震災の後に、心の健康について教育的配慮を必要とする児童生徒数の割合がはっきりと減少に転じるまでは、5年間かかったそうです。子どもたちの心のケアは、「長期戦」です。

被災した子どもたちに起こっていること

・失業し、遠方に就職した親も多く、子どもの孤独な時間が増加
・両親・片親・兄姉・祖父母など、多くの子どもが家族を失った
・駅や線路が流され、道も未整備なため、外出も困難な状態
・地域コミュニティが離れ離れになり、地域との関係性を失った
・仮設住宅が狭く、壁も薄いため、家庭での学習時間が減少・震災のストレスが影響して起きている不登校
・親の目が行き届かず起きている非行


震災の体験を、“悲しみ”から“強さ”へ変える

たった一瞬で、慣れ親しんだ町並みが壊れ、あるいは家族もいなくなる。そして、避難所や仮設住宅など、全く新しい環境で、もしかしたらこれまでとは違う人たちと暮らしていかなければならない…このように苦しく辛い試練を経験した子どもたちが、もしそれを乗り越えたなら、誰よりも強く、そして優しくなれるはずです。 この子どもたちから、10年後の日本にイノベーションを起こしてくれるリーダーが生まれると、私たちは信じています。私たち大人の役目は、悲しみを強さへと変える「学習機会」を作ってあげることです。

> コラボ・スクールの「復興支援の取り組み」について見る
余震の不安と不自由な環境の中、
支援を必要とする子どもたちがいます。
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熊本地震で甚大な被害を受けた益城町には、余震の不安と不自由な環境での生活のため十分に勉強できず、心に大きな負担を抱える子どもたちがいます。将来をあきらめることなく、未来を切り拓いていけるように。あなたのご支援をお待ちしています。

活動場所は、宮城県女川町・岩手県大槌町、福島県双葉郡、島根県雲南市、熊本県益城町。地方を舞台に自分自身を成長させたい方、募集しています。