震災という「逆境」を乗り越えるなかで将来の夢を見つけたり、地元の復興のために自分にできることを探したいと、 勉強に励む生徒たちが数多く生まれています。将来の夢など、生徒たちを代表してメッセージを紹介します。
※NPOカタリバは認定NPO法人であるため、ご寄付は税制優遇の対象となります。
「向学館は勉強以上に大切なことを教えてくれる場」
女川向学館 卒業生(2013年度) 木村 圭
今までの3年間で色んな辛いこと、楽しいことがありました。震災後、友達とかかわるにも遠慮をしたりするのが普通になってしまっていました。 そんな所に、向学館ができ他県の大人の人とのかかわりで、ありのままに話ができました。それは私にとって息抜きにもなりました。 向学館は塾です。しかし勉強以上に大切なことを人とのかかわりによって私に教える場でもありました。 そんな先生に出会わせてくれたことや、環境をつくってくれたのは、サポーターの方々でした。 顔も名前も知らない私たちのために支援をすることはすごいことだと思います。私も大人になったら、恩返しをできるように、今は高校生活を頑張っていきます。
「私から皆さんへ恩返しするため、1日1日を大切に」
女川向学館 卒業生(2013年度) 千葉 洸星

支援してくれた方々、ありがとうございます。 あの大震災から3年が経っても、まだ支援してくれている人が多いです。今の現状は、仮設住宅で暮らしている人が多いです。前の日常生活に戻りつつありますが、心の中では、すごく悲しんでいる人が多くいます。なので、まだまだみなさんに支援していただくと思います。よろしくお願いします。 私は今、夢を持っています。それは、サッカー日本代表です。この3年間サッカーばかりやってきました。サッカーができてきたのも、今できているのも皆さんのおかげです。私から皆さんへ恩返ししなければなりません。私からは、1日1日を大切にして夢を追い続けること、そして、私が日本代表になって、日本中、世界中の人たちに、勇気や感動を与えることです。 あの大震災は、良くない、悔しい、悲しい出来事だったけど、私は、あって良かったと思うようにしています。これからも頑張っていきます。