マイプロジェクトメンバーの松田直子です。私は震災後、強く思っていることがあります。それは、“大槌のために何かしたい”ということです。震災があり、いつも見ていた風景、大好きだった町が変わり果ててしまいました。でもみんな文句ひとつ言わず、前を向いて生きている姿を見て、私も生まれ育ったこの大槌のために力を注ぎたいと思いました。これまで、私は自分にも何かできないかと考え続けてきました。そして、やっとその答えが見つかったのです。「みんなが遊べる公園を作りたい」と。

マイプロジェクトメンバーと議論を重ねながら、自分にできることをいつも考えています。
子ども達が元気に遊べる公園を作りたい
震災後、大槌には外で遊ぶ子供たちの姿があまりにも少なくなりました。震災で町の大部分が被災した大槌町では、多くの公園や運動場が無くなり、残ったところも仮設団地等となり、子ども達が外で遊ぶ場所がありません。私はそれがすごく寂しかったです。子どもは遊ぶのが仕事のようなもので、遊びの中から学ぶことがたくさんあると私は考えています。
他にも、外で遊ばない事は健康にも悪影響を及ぼします。運動不足により肥満の子が増えています。子供の頃から自然と共存して、遊んでいる子供は免疫力もあがり、アレルギーにもなりにくいといわれています。
私は子ども達が安心して集まり、遊べる場所を、今作ることが必要だと感じています。

震災により、中心市街地の90%が浸水した大槌町。多くの公園や運動場が被害をうけました。
手作り感あふれる公園でコミュニティを強く
私はこれまで、大槌の復興計画中での公園のありかたを考えるワークッショプに参加するなど、公園をつくるために自分ができることを考えてきました。町が進めている計画は、町の中心に大きな公園を作るものです。しかし、公園が完成するまで数年間はかかります。私は、これほど大きな規模でなくてもよいので、子どもが遊ぶ場所がほとんどない今の状況を少しでも改善できるよう、もっと早く公園を作りたいと考えています。
私の考えている公園にはコンセプトがあります。子ども達が遊べる公園を地域のみんなで作りあげるということです。みんなで公園を手作りすることによって、地域のコミュニティを強化できると考えています。また、自分たちで公園を手作りすることで、公園を長く大切に使い続けていこうという意識をもってもらえると考えています。そして公園の維持も、できるだけ自分たちや地域のみんなでしたいと考えています。そのため、公園関係の法律や安全対策などを勉強して、自分たちで公園を維持できるか検討しています。

住民参加のまちづくりワークショップにも参加しています。
計画実現に向けて
公園実現のために、これまで土地をさがしたり、法律や安全対策を勉強したり、建設会社などプロの方に相談したりしています。これからは、小学生にアンケートをとって敷地面積や遊具を考える材料にしたり、地域の方に協力をよびかけるなどして、具体的に実現にむけて動きだします。花壇や芝生を育てるには、7月頃までに敷地を確保して公園作りをはじめなければいけません。
公園を作るには、このようにたくさんの課題があります。ですが、ひとつずつ解決しながら、プロジェクトの実現を目指して活動したいと思います。実現までの活動は、このWEBサイトでも発信していきます。応援、アドバイス、よろしくお願いします!