大槌臨学舎で学び、高校に入学した生徒から、
「支援される側を卒業して、今度は私たちが支援する側にまわりたい」
「町の復興のために、できることをしたい！」という声を聞くようになりました。

コラボ・スクールは、「震災という悲しくつらい経験を乗り越えた子どもたちは、
誰よりも強く優しくなれるはず」という想いから、設立しました。
生徒たちから、未来の復興を担うリーダーが生まれることを目指して、
2012年秋から始めたプロジェクト学習が、高校生「My Project」です。

My Projectは、高校生が町の課題を特定するところからスタートしました。
介護施設でのボランティアや、道路でのゴミ拾い、臨学舎の運営手伝いなど、
それぞれができることから行動し、さまざまな大人たちと交流を重ねました。

そのなかで生まれてきたのが、「暗くなった町を明るくしたい」
「震災の記憶を後世の人たちに残したい」などそれぞれのプロジェクトです。

高校生たちは、プロジェクトの目的やゴール、そのために実行することを定め、
行動を始めていきます。2週間に1度のミーティングでは、
達成したことや、つまずいたことなどを整理して発表します。

スタッフや生徒同士、地域の大人と、課題の解決策を一緒に考えながら、
スケジュール管理や予算の立て方、プロジェクトを人に分かりやすく伝える方法や、
資金調達などについて、実践から学んでいきます。