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オンラインで繋がる・広がる〜大槌型放課後の学び方〜

2019.12.18

岩手県大槌町にて認定NPO法人カタリバが運営する、子どもたちの放課後の学びの場と居場所「コラボ・スクール 大槌臨学舎」。

 

子どもたちは定期テストも終わり、冬休みも目前。

そんな師走の大槌町で、なにやら子どもたちが放課後に面白そうなことを企画しています。

 

■地域の人も子どもも一緒に!お餅つき大会を企画中

 

大槌町内の各地域には、小学生が過ごせる放課後学校施設があります。

現在、それぞれの施設に通う小学生たちが合同で企画しているのが、「お餅つき大会」です。

 

冬休みに地域の方々をご招待し、一緒にお餅を食べるというイベントの開催に向けて、小学生たちが、大人の力を借りながら協力して準備を進めています。

 

放課後の時間、それぞれ異なる施設で過ごしている小学生たち。

遠く離れていても全員で作戦会議をするためにどうしたらいいか?と考え、その解決策として出たアイデアが、ネットを繋いだビデオ通話での会議です。

 

 

初回の会議のとき、大きな画面の前に集まった子どもたちは、進行や書記などの役割を務めることに緊張している様子。

特に進行役の男の子は、事前に台本を手に練習を繰り替えします。

 

そしていざそれぞれの会場が繋がったとき、子どもたちは「おお〜!」と興奮は最高潮。

この日の議題は、「どんなお餅つき大会にするか」。

進行役は、一言一言伝わっているか確認しながら話します。事前に練習をしていても、「次どこ話すんだっけ〜?」と慌てふためく様子を見せながら、懸命に進めていきました。

 

 

台本を片手に会議を丁寧に進行しています

 

大人でも、ビデオ通話での会議は、対面での会議とは違って少しコツが要ります。

議題を提示し、それぞれから意見をまとめて、全員に確認をとる、という大人の会議と同様の手順を真似しながら、さらにビデオ通話の会議のコツとして、間をとる、ゆっくり伝える等、画面越しの相手をしっかりと気づかえていました。

 

 

そしてまとまった意見が、「どんな人でも一緒に楽しめるお餅つき大会」。

小中一貫校に通う子供たちは、日頃から縦割り班での掃除で学年を超えた関わりや、「ふるさと科」という授業で地域の人との関わりを持っています。そのような体験から、いろんな人と一緒に活動する楽しさを感じているようです。

 

無事に作るお餅の味が決まり、順調な滑り出しの「お餅つき大会」。引き続き子どもたちはオンラインでの会議を重ねて準備中です。

 

 

■ビデオ通話は海外とも繋がる!

 

変わってこちらは、大槌臨学舎に通う中学生が希望制で参加している「スカイプ英会話」の授業です。

この日は、女川向学館のスタッフ・稲村さんがきていました。実施したのは、稲村さん自身の海外で働いていた経験を話し、さらに現地の子どもたちとビデオ通話で繋がるという授業!日本とは異なる土地や、生活について学びます。

 

 

稲村さんから、以前働いていたアフリカのタンザニアの紹介を受けた後、いよいよ現地の同年代の子どもたちとつないでお話をする時間になりました。

 

中学生たちは、普段の授業で徐々に身につけた挨拶や簡単な受け答えをしながら、事前に考えた質問を丁寧に伝えます。参加したSさんは、最初は緊張して小声でしたが、一度伝わると安堵の表情が見えました。

 

 

「普段どんな食べ物を食べていますか?」「日本は好きですか?」など、どんどん質問するごとに、自信を持った大きな声で話せるようになっていきます。

 

事前に用意した質問を全てのやりとりができて笑顔になったSさん。一息つく間もなく、「もう少し考えてみたい」と、さらに追加で質問を考え、その追加した分も質問していきました。

 

 

1番盛り上がったのは、「あなたの好きな曲を教えてください」と聞いたとき。

なんと、タンザニアの子どもたちが国歌を紹介し、合唱してくれたのです!

 

終えた後、参加した子どもたちは、当初の緊張とは打って変わって達成感のある表情をしていました。子供達からは「またやりたい」との声もあがりました。

 

たくさんの質問に挑戦したSさんは、その後の授業でもひとつひとつのお話に対して反応が大きくなったと、授業担当スタッフは話しています。

Sさんは、自ら挑戦したことで、英会話の授業のみならず、普段の友達やスタッフとも表情豊かに会話するようになりました。

 

 

■繋がって学ぼう!世界を広げよう!

 

身近なツールを使って様々な学び方ができるようになってた現代。

普段の生活ではバスや車で送迎してもらい、学校と家庭で過ごす時間が大半の大槌町の子どもたちにとって、普段と違うコミュニティの人とつながることは目新しいものです。

 

放課後の学びの場だからこそ、多様な人との出会いが生まれつつあります。

子どもたちにとって大槌町内外の人や出来事と繋がることが、人生の選択のきっかけになるよう、これからも届けていきます。

 

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活動場所は、宮城県女川町・岩手県大槌町、福島県双葉郡、島根県雲南市、熊本県益城町、東京都足立区、東京都杉並区。子ども、地域、自分ととことん向き合い成長したい方、募集しています。