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『夢を応援することが私の夢 神奈川県から来たコラボスタッフ』

2021.7.26

大槌にも夏到来!じりじりと照りつく晴れの日が増えてきました。

子どもたちは県大会の真っ最中。日に日に真っ黒に日焼けしていきます。

 

今月のブログでは、前月に引き続きコラボスタッフの紹介をしたいと思います。

今回紹介するのは神奈川県横浜市出身で、大槌に関わり始めて3年目の荷川取佑太さんです。

彼の生い立ちと、3年間働いて見えた大槌でやりたいことを紹介します。

 

 

■自己紹介をお願いします

 荷川取佑太です。にかどりと読みます。良く苗字が読めないといわれるので。笑

 神奈川県の横浜市金沢区出身です。横浜というと大都会なイメージがあると思いますが、自然も豊かで住みやすい地域に住んでいました。

 3年前の12月からコラボで働いています。当時中学3年生だった子供たちが、今は高校3年生になり時の流れを感じています。

 今日は自己紹介をする上で、大切なキーワードを2つ考えてきました。それが「スポーツ」と「教育」です。

■1つ目のキーワード「スポーツ」

 私の実家はテニス一家で、両親兄弟全員がテニスをしていました。父と弟はテニススクールでコーチをしています。小さなころにはよくテニススクールに遊びに行き、誰よりも楽しそうにテニスを教える父の姿をみるのが好きでした。このころから「誰かに何かを教える仕事ってかっこいいな。」と思っていました。
 小中学生のころに野球、水泳、卓球、テニスと様々なスポーツを経験しました。どのスポーツも目立った成績は残していませんが、スポーツを心から楽しんでました。

 高校生活はひたすらテニスに打ち込みました。本気でスポーツをした経験はこれが初めてでした。部活では部長を経験し、最後の県大会団体戦ではベスト32、シード獲得まであと一歩のところまで行くことができました。個人としてもダブルスで初めて県大会の本選に進み、全国レベルの選手と試合をすることができました。高校生活最後の年に一つ上の世界を見ることができたことがその後の人生の糧になりました。

 大学でもテニスは続けていて、周りには有名な選手や高校出身の選手ばかりで、夢のような環境でプレーすることができました。

 スポーツに教えてもらえたことがたくさんありますが、一番大きな学びは、夢中になって何かに取り組んだ経験は必ず自分の自信につながるということです。

■2つ目のキーワード「教育」

 教育を仕事にしたいと思ったのは、中学3年生の頃の担任先生である黒瀬先生との出会いがきっかけです。

 中学三年生のころ、進路相談の時間が苦手でした。当時の私は夢をたくさん持っていて、スポーツ選手、テニスコーチ、パン屋さん、社長などなど、どれもあきらめたくない大切な夢でした。だからこそ、進路相談の時間で先生に「進路を絞れ」と言われるのが怖かったのです。

 そんな時に中学3年生の担任だった黒瀬先生という先生に。「にかちゃんみたいな人が先生をやったら最高ね!子供たちの夢を楽しみながら応援できる人になると思うわ!」と言われて、たくさんの夢を持つことを肯定された気がしました。先生は勉強を教えるだけでなく生徒の夢を応援する存在なんだと思うようになりました。

 今は、学校の先生ではないですが幅広く教育に関わることができています。あのころの夢が形を変えて今も追い続けられていると感じています。

■カタリバでの仕事

 コラボでは、様々な仕事をさせていただいています。中学生のキャリアガイダンスや面談では、生徒たちの直近の進路の相談に乗るだけでなく、生徒たちが将来何になりたいか?どんな人でありたいか?を一緒に考えていきます。まさに自分の夢であった子供たちの夢を応援する仕事の一つだと思います。

 大槌の中学生たちは本当に素直で、時に真剣に夢を語ります。この瞬間が今の仕事の中で一番やりがいを感じる瞬間です。

 そして、高校生のマイプロジェクトのサポートも行っています。

 マイプロジェクトとは、自分の興味関心や好きなもの、身の回りの課題をテーマにプロジェクトを立ち上げて、実行することを通して学ぶ“プロジェクト学習プログラム”です。自分が楽しいだけじゃなく、誰かの役に立つプロジェクトを作るという大人になっても大切な能力を身につけることができる素晴らしい機会だなと思っています。

 私ができることは、生徒のやりたいことを一緒に言葉にしてみたり。もっと面白くするためのアイデアを一緒に考えることです。子どもによって千差万別のテーマに対して、アイデアを生み出すのはとても大変ですが、それ以上に刺激的です。

■今後頑張りたいことは何ですか?

 もちろん先ほど話した活動も様々な工夫を駆使してより良いものにしていきたいと思います。それ以上に今関心があるのが、この町にとってコラボ・スクールがどんな場所になるといいのか?という問いです。

 コラボ・スクールも震災から10年、その時の町の状況に合わせて様々な取り組みをしていました。5年、10年先に、コラボ・スクールがどんな存在として町に残していくことが子どもたちや町のためになるのか、これからも考え続けていきたいと思います。

 私としては、たくさんの生徒がコラボにあるたくさんの挑戦の機会を通して、自分の夢に出会い、膨らませる瞬間を作っていきたいと思っています。