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【ましき夢創塾】ボランティアブログ vol.2:田島圭佑さん

2016.9.09

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こんにちは。田島圭佑と申します。私は今年の春に大槌臨学舎で1カ月間、8月にはましき夢創塾で1週間、大学生ボランティアとして活動させていただきました。二つの拠点での活動を経て、私なりのコラボ・スクールに対する考えをお伝えしたいと思います。

 


ましき夢創塾では夏休み期間中、益城町内2つの中学校で教室をお借りして勉強会を行っていました。その学習サポートを行うのがスタッフの主な仕事です。勉強を教えることはもちろんですが、生徒が1日の終わりにつける振り返りシートに書き込まれた日々のちょっとした悩みや意気込みに対してコメントを書きながら、よりよい環境づくりを考えるのも重要な仕事です。

震災から数カ月経ちますが、いまだに校舎の窓から外を見ると倒壊家屋や傾いた電柱が目立ちます。そんな街並みを眺めながら、コラボ・スクールとは子どもたちにとってどのような存在なのだろうか。そして自分の役割とは何なのだろうか。日々考えていました。

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もちろん子どもたちの学習の場を確保することが最優先です。臨学舎では、「コラボ・スクールは子どもたちの日常をつくる場所」。そう職員の方が仰っていた言葉が印象に残っています。また、様々なコンテストやプロジェクトに取り組む高校生たちを見ながら、自らの経験を生かした活動を通して主体的な行動を引き出すことができる、と感じました。

 


大学生と中学生。たった5歳ほどしか離れていないのに、意外と関わることは少ないのではないかと思うこともありました。それを証明するかのように、夢創塾では休み時間になると、中学生たちが大学のことやボランティアの住む地域のことを興味津々で聞いてくれました。そんな普段の生活では出会えない場を創り出すのがコラボ・スクールなのではないか。そこにこそ、様々な経験を持つ職員の方やボランティアが生徒たちと関わる意義があるのではないかと思いました。
今回の熊本で、ほんの少しでも子どもたちの気付きの芽を育てるお手伝いができたのであれば、私が関わった意味があるのかな、と思っています。

 


振り返って、先生や親御さんとも違う、少し年上の「ナナメの関係」という立場から子どもたちに関わったことで、大きな気付きを得ることができました。子どもたちにとっても、私たちボランティアにとっても、たくさんの気付きを与えてくれる空間。それがコラボ・スクールではないかというのが、私なりの答えです。