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熊本入りから1年 〜揺らめく子どもたちに寄り添う活動、いまも必要〜

2017.5.12

こんにちは。熊本・益城町から芳岡孝将がレポートします。


2016年4月14日21時26分。女川向学館の授業を終えて生徒を見送り、一息ついている時に熊本地震のニュースが携帯電話に流れてきました。

支援に向け、真っ先に動き始めた向学館の卒業生の姿を見て、立派に成長したなぁと感心すると同時に、挑戦状を突きつけられた気持ちになりました。


その後、緊急支援とニーズ調査のために熊本入り。
2016年6月にはコラボ・スクール「ましき夢創塾」が立ち上がり、益城町教育委員会・中学校・小学校や地域の方々に協力していただきながら、たくさんの子どもたちに学習の場と居場所を提供することができました。

震災から一年たった現在は、仮設団地での学習会、中学校内での学習会や
キャリア教育の支援を中心に活動をしています。


子どもたちは不便な生活を強いられながらも
元気にたくましく日々を送っています。
仮設団地での学習会では、時に賑やかになりすぎてしまうことも……。

「大変そうな親を気遣って弱音を吐かないようにしている」
「今回たくさんの支援をいただいたので、その恩をお返しできるような人になりたい」

彼らの心の中に秘めているものは、毎日会って対話をしている私でもすべてを理解することはできません。
ただ、変化の激しいこの場所で、揺らめく子どもたちの心に寄り添い、
活動を継続していくことが必要だと感じています。

震災の悲しみを経験した彼らは、向学館の卒業生のように
誰よりも優しく、強く成長することができると信じています。