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【ましき夢創塾】「どんな場所にしたい?」自分たちで決める学習会のルール作り

2017.7.05

こんにちは。熊本・益城町より井下友梨花がレポートします。

今年度も、引き続き益城町内中学校にて放課後学習会、テクノ仮設団地での夜間学習会を行っています。それ以外にも、中学生や高校生向けのイベントを行っています。今回は6月に行った2つのイベントを紹介します。


一つ目は、益城町出身の高校1年生を対象にした交流イベントです。益城町内には高校がないので、中学校を卒業すると基本的には町外の高校に通います。今回は3月に木山中学校と益城中学校を卒業した新高校1年生を対象にイベントを行いました。やくそく旅行や放課後学習会に来ていたメンバーを中心に集まりました。


▲大きなキャベツを前にたたずむ高校1年生。もくもくと作業をしながら、他愛ない話に花が咲いていました。たこ焼きの具を自分たちで作っていきました。中学を卒業してほとんど会えていなかった友人との再会でした。


▲違う出身中学校同士からの参加だったので、自己紹介と近況報告の時間も設けました。「高校に入ってびっくりしたこと」という項目では、それぞれが入学後に感じた高校生あるあるに、共感の笑いが起きていました。


▲タコ以外にもウインナーやチーズなどでたこ焼きを作りました。それぞれの高校の雰囲気の違いや、勉強や校則の話などで盛り上がっていました。


▲集合写真。最後に、これからこの集まりをどういう風にしていきたいかのアイディア出しを行いました。私自身、地震直後に出会った、益城町内から熊本市内に通う高校生を見ていて、町内と町外では地震の被害度が違ったり、地震に関する情報の差があったりする部分が気になっており、少しでも気持ちが軽くなれば、という気持ちもありました。今後は高校生が何かにチャレンジできるようなイベントを企画していく予定です。


テクノ仮設団地での学習会では、ルール作りの時間を設けました。基本的には自習形式の学習会ですが、全員が静かに学習するのはなかなか難しいことでした。2つの中学校の生徒が1つの学習会に同居しており、お互いに意見を言いづらい部分もありました。学習会開始から半年ほどたって、何かルールを作りたいとの生徒の声から、ルール作りの時間を設けることにしました。


▲それぞれが自分の学習会での様子を振り返ります。うるさいのは嫌だけど、自分もうるさくしてしまうこともあるな、などの声がありました。


▲縦軸に「勉強←→遊び」横軸に「ゆるい←→きびしい」というマトリクスを作りました。自分はどんな雰囲気の学習会にしたいか考え、それぞれの名前をマッピングしました。


▲その後、それぞれが感じている課題についてブレーンストーミングを行いました。5つくらいの課題に分けられ、それぞれについて打ち手を検討しました。

失ったものと新しくできたもの、子どもたちが震災後にできた「ましき夢創塾」をどのような場所にしていこうか考え始めました。

ましき夢創塾は、私たち大人だけで定義した場所ではなく、子どもたちが主体的に利用方法を考えていけるようサポートしていきます。今後は、子どもが決めたルールを、応援してくださっている方にも認めていただき、正式に運用していく予定です。応援よろしくお願いいたします!