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「”ナナメの関係”ってなんだろう?」 インターン生たちの試行錯誤の日々

2015.11.30


女川向学館は子どもとの対話を大切にし、日々、児童・生徒と試行錯誤しながら向き合っています。

子どもたちとの“ナナメの関係”を増やしていくために、女川向学館では大学生インターンが活躍してくれています。

インターンの「てっぺい先生」は、授業中の何気ない雑談で、「鉄道が好きだ」ということを生徒に話しました。授業後、その話を聴いていた子どもが一人の友達を連れて来てくれました。

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「こいつねえ、電車が好きなんだよぉ」
女川向学館で一番鉄道が好きな男の子を紹介してくれたのです。それからというもの、その生徒とは度々鉄道の話をするようになりました。今年の3月に女川駅が開通し、バスではなく鉄道で出かけられる喜びなど、盛り上がります。

とは言え、話に脱線はつきもの。趣味の鉄道の話をしていると進路の話に繋がることもあり、少しずつ深い対話ができるようになっているとのことです。

9月から、インターンとして加入した「ななみ先生」は試行錯誤の日々です。

多くの職員が対話をできずに悩んでいた女子児童がいました。小学六年生の児童で、とても内気な女の子です。
ある日、ななみ先生が教室でひとりポツンとしている彼女に話しかけました。最初から“つん”とした態度だったようです。

「何の宿題をしているの?」と尋ねても、無表情で何も返事を返さないことがあったり、下校時に「さようなら」と言っても、まるで聞こえていないかのようにせっせと帰るということがありました。

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ですが、諦めずに、「とにかく話しかける」ということ。
些細なことで声をかけたり、学校の行事があったときはそのことについて尋ねたりしたそうです。
心が折れそうな時もあったようですが、「内気な子はなかなか自分が話す機会がないだろう」という仮定のもと、日常的に大人と話す機会があれば、その子にとっての居場所となるだろうと、声をかけ続けました。

二ヶ月が経ち、いつの間にか、女子児童はななみ先生を「ななみお姉さん」と呼んで慕うようになっています。
その間、何か特別なことがあったわけではありません。無駄なおせっかいだったかもしれません。ですが、ちょっとした会話の積み重ねが信頼につながり、少しずつ居心地のよい場所になっていたのでしょうか。

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対話で大切なのは趣味や好きなものなどの共通の話題だけではなく、おせっかいをし続ける気持ちなのかもしれないと、インターン生たちの生徒への向き合い方から感じます。
子どもたちの未来のために、女川向学館はこれからも「対話」を続けたいと思います。

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