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桜咲く!あの日の夢を叶えるために【女川向学館】

2019.2.15

宮城県女川町にて認定NPO法人カタリバが運営する、被災地の放課後学校コラボ・スクール女川向学館。
2月8日、この日は宮城県公立高校の前期選抜試験の合格発表日です。

向学館では、27名の中学3年生のうち、20名が前期試験を受験しました。
1月末に行われた入試の日から、合格発表の今日までドキドキしながら1週間を過ごした
子どもたち。

部活を引退した夏から本格的に志望校について考えてきましたが、思うように上がらない成績にため息ばかりの日々もありました。

子どもたちは、部活が終わったあとにバスで向学館に通い、向学館が終わるとバスで自宅まで帰ります。町の復興が進みつつある今も、子どもたちの日常は震災直後と変わらないバス通学のままです。

今年の中学3年生は震災当時、小学1年生(4月には2年生)
この8年間、震災の影響を受け続けてきた世代です。

▲小学生時代の子どもたち

8年間で町の様子もすっかり変わり、新しい建物も建ち並びはじめています。

▲震災後の女川町



▲現在の女川町

「将来はたくさんの人を助けることが出来る医者になりたい」
「これまで支援してくれた人達に、自分たちはもう元気になったよということを伝えたい」

27名の中学3年生は一人ひとり、自分にしかない想いを持って高校受験に臨みます。

そして迎えた合格発表当日。
16時に合格発表合わせて、向学館にも電話がかかってきます。

「もしもし!合格しました!」というたくさんの声。
直接合格しましたと報告に来てくれる子どもたち。
とても嬉しそうな表情で3年間一緒に頑張ったスタッフと握手を交わします。

さあ、次は3月に行われる後期試験です。
苦しい先にはきっと、喜びが待っているはずです。
中学3年生の今出来る最大限の頑張りを!頑張れ!受験生!