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興味関心を形に!女川の中学生がマイプロジェクトに挑戦

2019.9.11

宮城県女川町にてNPO法人カタリバが運営する、被災地の放課後学校コラボ・スクール女川向学館。今回は中学生マイプロジェクトに挑戦した子どもたちの様子をお伝えいたします。

マイプロジェクトとは子どもたちが身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、実行することを通して学ぶプログラムです。向学館では子どもたちが自分の好きなこと・興味のあることに挑戦できるよう、子どもの日常を見守ってきました。

アルミホイルを固めてボールを作っている様子

はじめは子どもたちの興味関心を広げるため、スタッフが授業の合間にイベントを開催しました。

スタッフの好きなことを一緒にやってみたり、子どもたちに人気のスポーツ選手の動画をみんなで見たり、いつもの授業とは違う雰囲気が向学館に漂っています。

中には、「今日はイベントやってないの?」と職員室にやってくる子や、友達に誘われなくても「自分が興味あるから」とイベントに向かう子の姿も!

お菓子を使ってポテトサラダを作っている様子

時間いっぱいスタッフとゲームにのめりこんで、晴れやかな表情で授業に向かっていく子どもたちを見ると、この場所は彼らにとっての居場所であり、挑戦の場であることを改めて感じさせられます。

興味関心に向かって挑戦できる機会を持つことで、普段は出会えないような子どもたちのいきいきした姿に出会うことができました。

カードゲームをしている様子

そして、自分でも何かできるんじゃないか、何かやってみたい!、という中学生の気持ちを更に応援するため、中学生自身がイベントを実施するのを見守りました。

子どもたちが自分で企画書を書き、それをもとにイベントを実行できることを子どもたちに知らせました。

すると、自分の興味関心をイベントとして挑戦する子が続々と表れました。

子どもに教えるため、ダンスの練習をする様子

「大好きなダンスを、自分だけじゃなくて誰かと一緒にやりたい」小学生にダンス講座を行いたいという子は、授業がない日にも向学館へやってきて準備を重ねました。

スタッフと一緒にダンスの練習をして、向学館のスタッフに小学生の授業時間を調整してもらい、小学生への案内のため、ポスターのデザインにも挑戦しました。

ダンス講座本番、小学生に向けて「はじめは上手くできないけど、少し頑張ったらできて楽しくなるから、やってみよう」と声をかける立派な姿が。

イベント後、スタッフにたくさんの労いを受けて照れていた彼女は、今までにない笑顔で向学館から帰っていきました。

ダンス講座本番の様子

「サッカー観戦が楽しくて、自分で動画を作るからみんなでそれを見たい」という子は、得意の動画編集をしてイベントに挑戦しました。彼は学校にあるパソコンで編集をしていたため、夏休み中に何度も学校へ通っていたそうです。

じっくりと作業を進める彼は、よく職員室にやってきてはスタッフとスポーツの話で盛り上がっていました。動画が完成した時も、向学館に来るなり真っ先に職員室へとやってきて、スタッフにお披露目してくれました。

イベント中はぞくぞくと友達が集まり、みんなでサッカーの試合に盛り上がりました。

イベント後、「どうやってこれを作ったの?」「次もまた見たい!」と友達と話をする彼の姿を見て、彼自身の挑戦によって新たな居場所が築かれたように感じました。

編集した動画を鑑賞する様子

「スタッフとの料理イベントが楽しかったから次も何かやってみたい!」という子はタピオカ・クレープづくりのイベントを実施しました。

クレープの生地を焼く様子

メニューはみんなのリクエストをもとに決め、食材費の計算なども自分たちで準備を進めてきました。

当日もテキパキと役割を分担し、早速調理に入ります。しばらくすると、「これでいいんだよね?」と不安げな声。そこには見慣れたタピオカとは程遠い物体が!とにかく最後までやってみようと、待つこと数十分、再びふたを開けるとそこには思い描いていたタピオカが完成していました。「こうやってタピオカができてるなんて知らなかった!」実体験から新しい発見を得ることが出来たようです。

みんなが楽しめるイベントとなりました

今日も向学館に子どもたちが通ってきます。これからも子どもの興味関心によりそいながら学びを創っていけたらと思っています。