最新のお知らせ

読む力、考える力。

2012.8.30

6月末の本開校から、毎週土曜日の大槌臨学舎では、
中学生向けに「読解力講座」をやっています!

参加しているのは中学2年生と3年生あわせて50名弱。
サポーター1人と生徒5、6人のグループワーク形式の授業です。

読解力講座では、文章を読む力と考える力、両方を育てます。

読解力は国語だけではなく、全教科に通じるものがあります。
数学でも理科でも社会でも、まずは問題文を読み理解しなければ解けません。

この授業で目指しているのは、
文章を読んで理解し、それに対して論理的に自分の意見を述べる力を育てること。
書いてあることを鵜呑みにせず、
本当に正しいのか?を自問しながら読む癖をつけること。
そして、自分が学んでいることや身の回りにあることと、
社会の動きが深く関係していることを知り、ニュースや新聞に興味を持つこと。

以下は、これまで取り組んできたテーマの一部です。
すべて生徒が身近に感じる話題を取り上げてきました。
・ボランティア参加を促す方法
・自殺/いじめ問題
・がれき受け入れに関する是非

7回目の講座である今回は「オリンピックと国籍問題」。
連日話題になっていたロンドン五輪。
華やかに見えるオリンピックの裏に潜む問題を取り上げました。

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男子マラソンで参加資格を満たしていないとされ、
出場を取り消された猫ひろしさん。

この事件が話題になり、オリンピックと国籍変更には
密接なかかわりがあることがわかりました。

今回、国際陸上競技連盟(IAAF)が新たに、
「国籍変更後1年未満の選手は、
1年間の連続した居住実績がなければ国際大会に出場できない」
というルールを規定し、それが初めて猫ひろしさんに適用されました。

実は、五輪に出場するために国籍を変更することは
陸上界ではごく当たり前の事。

例えば、オイルマネーの潤沢な中東諸国が
アフリカの発展途上国の優秀な選手を、
巨額の報酬と国籍を与えて集めているというケースが相次いでいます。

もっと恵まれた練習環境が欲しい。
家が貧しいので、合宿費や遠征費の心配をする必要もない。
もっと上を目指したい。

そんな思いが選手たちを国籍変更へと促しています。
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約4800字の文章を読んでから、生徒たちは考え、意見を交わしました。

「もし自分の国の選手が外国人だったら、どう思う?」

「国籍変更のメリットとデメリットって何だろう?」

「もし自分が選手だったとして、
両親は日本人だけど育ったのがアメリカだったら、
どっちの国の選手として出場する? それはなんでだろう?」

先日まで開催されていたロンドン五輪を思い出しながら、
生徒たちは真剣に考え、話し合います。

授業の締めくくりには、
国籍変更をして五輪に出場することに対する自分の意見をまとめました。

「僕は賛成です。やっぱり選手としては練習環境のいい場所で練習して、
強くなっていい記録を出したり、メダルも取りたいから」

「僕は反対です。他の国から強い選手をお金で引っ張ってきて
メダルを取るのは、ずるいと思います」

「私は反対です。自分の国の選手が
オリンピックに出てメダルを取ることで、
自分の国を勇気づけられる。
国籍を変えてしまうと、自分の国を勇気づけられなくなるからです」

意見交換することで、自分には考えられなかった、
他の人の意見や視点も知ることができました。

生徒たちは、10月に行われる言語力検定と
11月に行われる語彙・読解力検定までの間、
引き続き「読む力・考える力」を身につけていきます。

参考:生徒たちが実際に読んだ文章です。

※出典
日刊スポーツ [2012年5月9日8時53分 紙面から]
スポーツナビ [2012年5月21日 記事より]

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