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【被災地大槌町より】合格の「その先」を目指して~受験マイプロの取り組み~

2018.2.06

岩手県大槌町で放課後学習支援を行うコラボ・スクール大槌臨学舎。

私たちは今年、高校受験を控えた中学3年生を対象に、受験を学びに変える「受験マイプロ」という取り組みを行なっています。

ある日の「受験マイプロ会議」の様子

「マイプロ」とは、マイプロジェクトの略。社会的な問題や自分自身の課題について「他人ごと」ではなく「自分ごと」として考え、解決していく力を育む教育プログラムです。

今回、コラボ・スクールの中学3年生たちにとって初めての試練となる高校受験を、ただ「志望校に合格する」だけではなく、「その先の何かを手に入れる」という「合格+α(プラスアルファ)」について考える機会にしようと、「受験マイプロ」はスタートしました。

子どもたちが一人一人考えた+αは「前向きに取り組む力」「学ぶことを楽しいと思えること」など様々。

そんな+αに向かって、生徒たちの自分との戦いの日々が続いています。

先日行われたのは、決起集会。受験を1カ月後に控えた中学3年生が一同に会しました。

集会の前に行われたのは、学習会。

現校舎ができる前にお世話になっていた、上町ふれあいセンターの場所をお借りして、約5時間の学習会に臨みました。

2011年当時から場所を提供して下さっています

最初の2時間は、スタッフたちによる「スペシャル授業」。

毎日の自習で少し「勉強疲れ」が出てきた生徒に、改めて学ぶ楽しみを伝えたいという思いから実施したこの授業。

「スタッフそれぞれの専門分野×受験勉強」をテーマに、熱い授業が繰り広げられました。

普段の授業では受けられない特別授業を受けて、それまで気持ちが張り詰めていた生徒も楽しそう。

その後はそれぞれの重点教科ごとにわかれて自習タイム。

気持ちを切り替えて、真剣モードで取り組みます。

そんな子どもたちに応えようと、スタッフも総出で勉強をサポート。

休み時間には、お互いに応援メッセージを送りあうボードの前に多くの子どもたちが集結。

互いにもらったメッセージを見て、気持ちを新たにします。

スタッフや仲間と話をしてリフレッシュをする生徒も。

お昼をはさみ、続いては坂の上にある小鎚神社へ。

厳粛な雰囲気が漂う中で、合格祈願を行いました。

そしていよいよ、決起集会。

こちらも開校当時からお世話になっている小鎚神社に場所をお借りして実施しました。


この日はスペシャルゲストとして、高校受験を経験した現役の高校生たちが参加。忙しい合間を縫って準備をしてくれた有志の4名です。

少し緊張した面持ちで出番を待っていた高校生も、話を始めれば立派な先輩の姿そのもの。自身の高校受験や、その後の高校生活を振り返って、自分自身に起きた変化を伝えます。

最初は、受験に対する不安や、何に向かって良いのかわからない無力感を吐き出していた中学3年生も、先輩たちの話を聞いて励まされた様子。

「一緒に頑張る仲間の存在が大事なんだと思った」
「お母さんを勉強で見返したい、っていうのが自分と同じだった」

憧れや驚嘆、共感のみならず、「自分にもできるかもしれない」という予感が、背中を押します。

「このぐらいでいいや、と思うのはもうやめにしたい!」

決意を新たにした彼らの目の前で流れ始めたのは、今までコラボ・スクールでお世話になったことのあるスタッフたちからの応援ムービー。

画面に映る懐かしい顔に、何度も歓声が上がります。中には涙をこらえる生徒も。

最後は、全員での円陣で締めくくり。代表の生徒が気合の入った声を轟かせます。

「受験まで、頑張るぞ!」

円陣の掛け声を買って出てくれた男子生徒の+αは「新しい自分」。

その言葉を体現するように、今までにない堂々とした姿を見せてくれました。

中学3年生35名の、最後の30日間の戦いが始まります。

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活動場所は、宮城県女川町・岩手県大槌町、福島県双葉郡、島根県雲南市、熊本県益城町、東京都足立区、東京都杉並区。子ども、地域、自分ととことん向き合い成長したい方、募集しています。