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震災を知らない子どもたち~震災から7年 被災地の小学生の今~

2018.10.09

宮城県女川町にてカタリバが運営する、被災地の放課後学校コラボ・スクール女川向学館。
今月は向学館に通う小学生にスポットをあててお送りします。

現在、女川向学館には女川に住む小学校1年生から、高校3年生まで約170名が通っています。
現在の小学1年生は、震災後に生まれた子どもたちです。
小学6年生も震災当時は、小学校入学する前だったため、震災の記憶があまりない子がほとんどです。

今まで向学館を卒業していった多くの子どもたちは、あの震災を経験し、そのことを
自分の言葉で話せる世代でした。
当時の子どもたちにとっては、言葉にするのも憚れるようなこともたくさんありましたが、あの震災が自分の記憶としてあるからこそ、その後の辛い時期も頑張れたという子が多いのも事実です。

(震災直後、勉強する場所がなく仮設住宅の前で寝そべって勉強していた小学生)

震災を知らない今の小学生たち。
では、震災を知らない今の小学生たちは、震災の影響を受けずに、育っているのでしょうか?
震災を知らないということが、そのまま震災の影響を受けていないというわけではないというのが、いまの現状です。

町のかさ上げ工事は震災から7年半たった現在も完了はしておらず、子どもたちは
現在も通学バスで学校まで通っています。

(現在の町の様子、町の多くの部分が工事中)

震災がなければ、子どもたちにとっての日常であるはずの「放課後に友達と遊びながら帰る」ということも、いまの小学生たちは、バスで登下校しているため十分に出来ていません。
そんなことも影響してか、向学館に来るといつも元気いっぱいに走り回ろうとする子たちがたくさんいます。

(現在の町の様子、女川駅)


向学館で小学生を担当しているスタッフは言います。
「東日本大震災について子どもたちの口から積極的に出てくることはありません。もちろん覚えていない、経験していない子たちばかりなので、当たり前だなと思っています。
ただ、3.11という言葉はみんな知っていますし、東日本大震災についても子どもたちなりに理解している子が多いなと感じます。この町に住んでいなければ、きっと意識しなかったと思いますが、この町に住んでいれば意識せずにはいられないんだと思います。この町がなぜずっと工事をしているのか、町のあちこちにある石碑は何を意味しているのか。町を歩けば見えてくるたくさんの景色から感じるんだと思います。」


(スタッフと楽しく過ごす子どもたち)


(普段は元気いっぱいの子どもたち)

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今の小学生たちが成長して、この町を巣立った後、きっと女川町出身だからという理由で震災について聞かれたり、復興について聞かれる時が来るはずです。
その時に、震災を経験していなくとも自分の言葉で語ることが出来るように、まずは私たちスタッフが子どもたちと一緒にあの震災について一緒に考えていきたいなと思います。

秋もみんなでがんばっぺし!

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活動場所は、宮城県女川町・岩手県大槌町、福島県双葉郡、島根県雲南市、熊本県益城町、東京都足立区、東京都杉並区。子ども、地域、自分ととことん向き合い成長したい方、募集しています。