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知らない世界を知ろう!〜出会いを届ける大槌町の英会話プログラム〜

2018.10.02

岩手県大槌町にてカタリバが運営する、子どもたちの放課後の学びと居場所「コラボ・スクール 大槌臨学舎」。
秋を迎え、大槌は最高気温が20℃にならない日もあるくらい、肌寒くなってきました。
 

 

■選択授業は自分の世界を広げる場

コラボ・スクール 大槌臨学舎には、遠隔でネイティブの先生と英会話のレッスンを行う「Skype英会話」という授業があります。

 

震災後、海外からもたくさんの支援を受けた子どもたち。
英語を身近に感じ、復興を担うグローバル人材に育ってほしい。

そんな思いから、英会話の習得を目指した授業を開講しています。

 

▲ある日のレッスンの様子

 

 

▲レッスン後の振り返りでは、自分のチャレンジや習得したことを書き起こします。

 

 

■年に1度の交流!アメリカから同年代の生徒がやってきた

先日、アメリカのカリフォルニア州フォートブラッグ市の生徒が大槌町を訪れました。

フォートブラッグ市と大槌町は姉妹都市。その滞在期間に、大槌臨学舎の子どもたちと交流しました。

 

東日本大震災後に途絶えていたフォートブラッグ市との姉妹都市交流。
3年前に大槌町の中高生有志が同市に訪問する活動が再開されました。
そして昨年、震災後初めて、同市の生徒たちによる大槌町への訪問が実現しました。

 

 

大槌町のお祭りの時期にやってきた生徒たち。

この日のコラボ・スクールは8年生の授業日。

日本でおなじみのゲーム「フルーツバスケット」を英語バージョンにして楽しみながら交流しました。

フルーツバスケットのルールをアレンジ。
真ん中になった人は英文が書いてあるくじを引いて発言します。

 

「Someone who was born on October!」(10月生まれの人)

 

 

 

「Someone who participated in the Otsuchi Festival!」(大槌祭りに参加した人)

 

「Fruits basket!!」(フルーツバスケット!)

 

 

ある生徒は「はじめは怖かった。でも楽しかった!」とのこと。

始めは顔が強張っていたはずが、勇気を出して一言話しかけた途端、彼女の表情が明るくなりました。

ほかの生徒も「Someone who〜の使い方を知った。」と、とても楽しかった様子。

 

■コラボ・スクールで出会える多様な人

コラボ・スクールは、出会いの場所。
普段の生活では出会わない、全国各地から多様なスタッフが来ているのも、その1つ。

▲校舎内に掲示しているスタッフ紹介

 

例えば、前職で就活生と接している際に「親や周りの社会人などの助言だけではなく、もっと自分で意思決定できる人を増やしたい」という想いを抱いて臨学舎にきた村上さん。

今夏、自身の体験談を生徒に話したときの様子。

 

現在は中学3年生のクラスを担当しています。

受験を控え、いよいよ進路選択が迫る子どもたち。自身の学生時代の話をしながら、子どもたちに『失敗を恐れずに自分の「できない」に向き合うこと』を授業を通して伝えています。

 

 

こちらは、臨学舎に来てからちょうど1年が経ったスタッフ。

小学生と交流する八杉さん。

 

八杉さんは、前職で自分が作った料理で人を笑顔にしたいと調理師をしていました。臨学舎のスタッフになったきっかけは、「もっと直接人と接しその人の今後に関わっていきたい」と思ったこと。

小学生と関わることが多い八杉さんは、親しみやすいお兄さんとして毎日たくさんの子どもたちと接しています。

 

他にも、宮城、千葉、横浜、沖縄などから集まったスタッフで、毎日子どもたちを迎えています。

 

▲学習をサポートする様子

 

▲小学生にとっても地元が異なる大人は貴重な存在。

 

 

子どもたちにとって知らない世界を知る、考える、話す。そんな時間を過ごすとき、子どもたちの目は輝きます。
子どもたちの「もっと知りたい」「もっと話したい」というきっかけを届けたい。

コラボ・スクールは、これからも子どもたちにたくさんの出会い・発見を届けられる機会を届けていきます。