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被災地・女川で新しい授業~正解のない社会を生き抜いていくために~

2017.10.25

10月に入り、宮城県女川町はぐっと寒くなってきました。
被災地の放課後学校コラボ・スクール女川向学館では、半袖短パンで元気に走り回っていた子どもたちの服装も衣替えをして、すっかり秋本番です。

6月のブログでは今年度から新しく始まった探究授業の取り組みをご紹介しました。
今回は続編として、秋からさらにパワーアップした授業の様子をお伝えします。

今年度からの新しい取り組みとして向学館では中学2年生を対象に探究授業を実施しています。
春から夏にかけては月1回、さまざまなテーマで授業を実施しました。

10月からは、子どもたちは4つのテーマの中から、各自興味のある、さらに深めていきたいテーマを1つ選び、半年かけてプロジェクトを進めていきます。

4つのテーマはこちら。

・フリーペーパーを制作し、町の人や観光客に自分たちの考える女川の魅力を伝える
・プロジェクションマッピングを制作して女川の町を彩る
・ダンボールを使って子どもの遊び場を制作する
・自分たちで考えた創作料理を開発して、町のお祭りで販売する

「どのテーマも面白そう!」
「どれがいいか迷うなぁ」
「わたしは、絶対これ!」

子どもたち全員が向学館スタッフと面談をし、自分が取り組むテーマを決めました。

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今日はフリーペーパーの授業の初日。
まずは、元女川中学校の国語教師である佐藤敏郎先生が説明してくれます。

町に溢れているフリーペーパーは、どれも作り手の想いやメッセージが込められています。
普段は何気なく見ているものも色々な角度から見ると、また新しい発見があるようです。

このチームは半年間かけて、取材や写真撮影・記事製作・デザインまでを行う予定です。

「今日はまず、自分の好きなものを紹介するフリーペーパーを作ってみよう!」

まずは動いてみて、自分自身で感じる。そんなことをこの授業では大切にしています。

「何を題材にしようかな。」
「どんなデザインにしよう。」

一人ひとり、自分が思うフリーペーパーを作っていきます。

さまざまなデザインや雑誌を参考にしながら、自分なりの工夫をする子どもたち。

黙々と作業をする子、
本や雑誌を参考にする子、
作業の進め方も十人十色です。

さあ、個性的なフリーペーパーの完成です!完成したフリーペーパーを手に、どんなところを工夫したか、発表していきます。

自分とは違う工夫をしている友達のフリーペーパーを見て、こんな感想が出てきました。

「デザインが面白くていいなぁと思った」
「配色で工夫をしていて、好きな人にはすごく伝わるメッセージだと思う」

3月のフリーペーパー完成に向けて、ここからどんなふうに授業は展開され、子どもたちはどんな学びを得ていくのでしょうか。
次回はゲストをお呼びして、フリーペーパーについて詳しく学んでいく予定です。
フリーペーパーチーム、がんばっぺし!

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プロジェクションマッピングチームも初回授業が始まりました。

プロジェクションマッピングとは、コンピューターで製作したCG・映像をプロジェクターで、建物に映し出すことをいいます。

今回は、子どもたちが映像を制作し、女川の町を彩る予定です。
講師は一般社団法人イトナブ石巻さまにご協力いただきます。

まずはプロジェクションマッピングについて理解を深めます。
そしてこのチームもまずは実践です。

ティッシュ箱に自分のつくった映像を投影してみることが今日の授業のゴール。

まずは映像を作るソフトを動かしてみます。
講師の方の説明を真剣に聞く子どもたち。

さあ自分たちもパソコンを作って映像を組み合わせていきます。

「こんな感じじゃないの?」
「動かないよ。パソコンの操作難しい」
「あ!!出来た!」
「これ、可愛い」

様々な声が聞こえてきます。

ようやくソフトの操作にも慣れてきて、テッシュ箱に作った映像を映すと…

普段のティッシュ箱が変身し、オシャレな映像が映し出されます。

人に投影したり、教室内全体に映像を投影することもしてみました。

3月の本番に向けて、全員で力を合わせて映像を作っていく予定です。
大好きな女川の町を子どもたちはどんなふうに彩るのでしょうか。
プロジェクションマッピングの映像を使ってどんなメッセージを伝えたいのか、
そんなことも考えていく予定です。

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正解のない社会を生き抜いていくためには、自分で考えて自分で行動することが大切です。
この探究授業が子どもたちのそんな学びの場となるよう私たちスタッフも共に挑戦していきます!!

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活動場所は、宮城県女川町・岩手県大槌町、福島県双葉郡、島根県雲南市、熊本県益城町、東京都足立区、東京都杉並区。子ども、地域、自分ととことん向き合い成長したい方、募集しています。