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【熊本コラボ・スクール】「働くってどんなこと?」職場体験の新たな挑戦

2017.8.03

こんにちは。熊本県益城町から井下友梨花がレポートします。

熊本コラボ・スクールでは、平成29年度も、益城町内中学校の行事サポートを行っています。昨年度お手伝いした木山中学校2年生の職場体験学習(記事①記事②)。今年も、お忙しい先生方の負荷軽減と、NPOが関わり新たなプログラム提供をすることによる益城町内中学生のキャリア教育の充実を目的に取り組んでいます。例年職場体験にご協力をいただいていた事業所の中に、地震の影響で受け入れが難しいところもあるという状況は今年度も続いています。


6月8日(木)に、木山中学校体育館にて、職場体験学習のキックオフを行いました。

▲職場体験学習の目的・スケジュール・ご協力いただく事業所の紹介を行いました。今年は新たに「センパイの話」と題して、昨年度職場体験学習を経験し職業観に変化のあった中学3年生の3名に体験談を語ってもらいました。2年生は、センパイの話のあらすじを事前に読み込み、3名のうち2名を自分で選んで聞きに行く形式をとりました。


▲センパイの話の様子。3人のうちの1人は、第一希望の職場に行けなかった生徒の話でした。「先生から『そこでしかできないスペシャルな経験をすればいい』という言葉をもらい、前向きになれた。職場を体験して、広い世界があることに気づいた。広い世界を知ったことで、狭いコミュニティの人間関係に悩んでいた自分や、もっと興味が持てることがあるかもしれないという可能性に気づいた。今は興味があることにチャレンジできるようになっている」というお話でした。

参加した2年生からは
「“自分の考え次第でどんなことでもいいものに変わる”という言葉がとても心に響きました。自分もそういう気持ちを持ちたいです」
「私が、それがすごいと思うことが、社会では当たり前であることが分かった。自分を甘やかさずに職場の人からどんどん学んでいきたい」
などの感想がありました。


キックオフの後、張り出された求人票を見て、エントリーシートを記入する授業を経て、面接の授業を行いました。昨年度は、面接官として学校の先生+カタリバスタッフという形でした。今年は、先生方にプラスして、地域のボランティアの方(農家の方、教育委員会の方、大学生、予備校講師の方など)や、実際に受け入れにご協力いただく事業所の方にも来ていただきました。


▲受入事業所のうちの一つ、消防署の方にも面接官としてお越しいただきました。普段元気な生徒も、消防服を来た面接官を前に緊張した様子でしたが、志望動機や自己PRなどを真剣に述べていました。普段は関わる事の少ない消防署員さんですが、地震直後に活躍されていた様子が印象的だったようで、希望する生徒は多数でした。

緊張しつつも真剣に取り組む中学生の姿を見て、面接官をした大人も刺激を受けているようでした。自分の事として将来に向けて取り組む益城町の中学生と、それを応援したい大人が関わることで、熱量の多い場になったように感じました。


職場発表・事前授業を経て、7月11日~13日に3日間の職場体験を行いました。地震から1年と少ししか経っていませんが、益城町内だけでは体験が難しい部分がありました。なので、昨年と同様、熊本市内の事業所様にも数社ご協力いただきました。また、地震前には存在していなかった職場(仮設団地運営NPO)にも受け入れのご協力をいただきました。

▲初日は緊張していたようでしたが、徐々に慣れてくると実際の仕事を任される場面も出てきました。志望動機を考え、目標を立てて臨んだ職場体験3日間。事業所の方から「いつもの受け入れの時と、生徒の本気度が違う」という感想をいただいた職場もありました。


事後は、職場体験学習の事前から当日までの1か月から学んだことを振り返る学習を行いました。また、3日間のうちに職場の方からインタビューを行った内容を1枚のポスターにまとめました。

▲職場体験学習のテーマ「働くってどんなこと?」を、事業所の方への「働く理由」「やりがい」「きっかけ」などのインタビューの中からも学びました。同じ人をインタビューしていても、聴き手によってキャッチコピーやまとめた内容が違うものもあり、生徒一人ひとりが今必要なメッセージをそれぞれ受け取ったのだと感じました。それぞれの「働く人」にストーリーがあり、出来上がったポスターは本になりそうなくらいの内容が込められていました。

印象に残った言葉をポスターのキャッチコピーにしましたが、以下のようなものがありました。
「あいさつがどんな仕事にも大事」
「生活から保育士の仕事を抜くと、することがない」
「その人にあった接し方」
「働くことは、生きがい、人生」
「看護師になって、よかった」
「誰かの役に立ちたい」
「新たな農業の価値」
「この仕事は正解がない」
「お店は共同体」
「感謝の心を持ち、洋服の力を引き出し、世の中を心豊かにする」
「悔いの残らんように・・・」
「考え方×熱意×能力」
「働くとは、自分にしかできないこと」

インタビューの中には、中学時代からの夢を叶えた事業所の方のお話や、中学2年生の職場体験で保育士になりたいと思い夢を叶えた保育士の方のお話もありました。カタリバは、この経験が、益城町の子どもたちにとって将来の働き方やこれからの進路選択を考える良いきっかけになると信じています。

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